Synopsis
その朝、弟は十歳の誕生日を迎え、珍しく心から嬉しそうな笑顔を見せていた。
それが、すべての始まりだった。
学校から帰宅した姉が目にしたのは、家中が荒らされた異様な光景。犯人は泥棒ではなく、二歳年下の弟だった。必死に「探し物」をしているという弟は、意味不明な物ばかりを集めていく。風呂敷、ぬいぐるみ、玩具、鍋の蓋――どれも役に立つと譲らず、理由は語られない。
やがて姉は気付く。弟の瞳が金色に輝いていることに。
それは幼い頃から時折見せていた、未来を言い当てる“合図”だった。
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