Synopsis
仕事を終えた夜、私は突如光る魔法陣に飲み込まれ、漆黒の玉座の前に立っていた。
そして現れたのは、黄金の瞳を持つ絶世の魔王。
「そなたは私の運命の人、結婚してくれ。」
――いや、初対面でプロポーズ!?
必死に帰還を訴える私だったが、奇妙な同居生活が始まってみると、
魔王レナトスは思ったよりも――いや、驚くほどいい人だった。
家来に慕われ、約束は律儀に守る。
世界が“魔王=恐怖”と決めつけているのが不思議になるほどだ。
この人が頂点に立てば、争いなんてなくなるんじゃ……
そんな考えが芽生えたのは、ある晩レナトスが寝顔で「君が幸せなら世界など要らない」と呟いた時だった。
――うん。
いっそ、私が世界を征服させよう。こっそりと。
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