Synopsis

電気は難しくない。 難しくしているのは、人間の都合だけだ。 ……… 吾輩は猿である。 やかんを見れば分かる話を、 人間だけが難しくしていることに気づいてしまった。 電気は、水を沸かし、回すだけだ。 それなのに人間は、 原子力を「専門家の領域」に閉じ込め、 毎日燃やしているゴミから電気を作ろうとはしない。 一方で、日本有数の清水を誇る熊本では、 人が生きるための水が、 半導体工場を冷やすために使われていく。 なぜ、儲からない仕組みは消されるのか。 なぜ、命の水は金に変えられるのか。 これは電気の話ではない。 水の話でもない。 考えることをやめた人間社会を、 猿の目で見つめた文明批評である。 半導体を冷やす水と、子どもが飲む水。 あなたは、どちらを「文明」と呼ぶだろうか。

Serialization Info

Web Novel

Service languages
Syosetu wo Yomou
Syosetu wo Yomou12/14/2025
  • Current猿でもわかる電気の話を、なぜ人間は考えないのか…やかんと原子力と、熊本の水の話