Synopsis

大運河の上に作られた、水上都市〈レガーラ〉。 そこでは水路を道としてゴンドラが行き交い、漕ぎ手はゴンドリエーレと呼ばれている。 その数多いるゴンドリエーレの中に、『夜渡り』がいる噂があった。 ランタンも灯さず夜の水路を渡る、どの|組合《ギルド》にも所属しない、無免状の漕ぎ手。 しかしその腕は並外れており、街灯の見えない夜だろうと嵐の夜だろうと、今日のような霧深い夜だろうと水路を渡り切ってしまう。 夜渡りは今日も水路を渡る。 「金貨六枚、くださいな」 誰であろうと何であろうと、どこへでも運んで行く。 金さえ支払えば、だが。

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Kakuyomu
Kakuyomu12/13/2025
  • Current霧夜のゴンドリエーレ