Synopsis
じっとりとした汗が、背中を伝う。
小学五年生の優人は自宅の敷地にある古い|土蔵《どぞう》の中にいた。
絶対に開けてはいけないと言われていた重い扉を、好奇心という鍵だけでこじ開けたのだ。
埃っぽい闇の中、最奥の棚に和紙でぐるぐる巻きにされた桐箱があった。
開けるなという墨書きのお札が貼られている。
優人は唾を飲み込み、震える手でその紙を引きちぎった。
中から出てきたのは真っ赤なガラスの風鈴だった。
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なろうラジオ大賞7への参加作です。
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