Synopsis
伊勢志摩常春(いせしま とこはる)は、アニオタだった。
戦争も人死にも刃傷沙汰も無い平和な『日常』の中、可愛い女の子達がただひたすらに戯れるだけの「日常系アニメ」というジャンルを何より愛し、それに青春と財力を注ぎ込むことを厭わないアニオタだった。
どれほどクラスメイトから「キモい」という言葉や嘲笑を頂戴しても、それを気にすることもなく「日常系アニメ」に没頭し、愛すべきオタク友達との談笑を楽しむ『日常』を送るアニオタだった。
そんなアニオタ高校生、常春には——ある秘密があった。
それは、中国伝統武術の一派「蟷螂拳(とうろうけん)」の使い手であることだった。
生まれながらに類稀な武芸の才能を誇る常春は、若くして達人と呼べるほどの実力をつけていた。
常春は師から、武術と一緒に「ある事」を教えられた。
——何気なく送っている『日常』は、当たり前に存在するものではない。
「日常系アニメ」の世界のような、不朽であることを保証された『日常』は、この世に存在しない。
『日常』を維持するには、力が必要だ。
力の裏付けの無い『日常』ほど、脆いものはない。
そんな脆弱な『日常』は、簡単に踏み潰される。
武術とは、そんな脆くも尊き『日常』を護るためだけのものであると、常春は教わった。
師のそんな教えを胸に秘め、常春はアニオタ高校生という『日常』を楽しく送っていた。
そんなある日、常春は一人の女子生徒を不良から助ける。
宗方頼子(むなかた よりこ)。
美人で胸がでかいということで有名だが、それ以外に特異な点の無い普通の女子高生。
しかし、そんな頼子を助けたことをきっかけに、常春の『日常』が徐々に脅かされていく——
※今作は、なろうで投稿されている拙作「日常系アニメとカマキリ拳法〜武術を身につけた最強のアニオタが、無双しながらアニオタライフを楽しむ話〜」のリメイク版です。
登場人物も主人公とヒロイン以外ほぼ一新されており、ストーリーも全然違うため、事実上の新作です。別作品として読んでください。
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