Synopsis
20XX年――中年社員の北大路主水が社長命令で以前やりこんでいたネットゲームに復帰することになる。かつて一世を風靡したネットアクションゲーム「ミッドナイトリーグ」は、ヘッドセットやコントローラーで視覚や聴覚を通じて仮想空間に没入するVRという形式だった。が今新たにBCIMMORPGとして復活したのだった。BCIとはネットワークと脳を直接につなげる最新テクノロジーである。BCI版「ミッドナイトリーグ」は現代社会でも多大な影響力を持つ〈Gポイント〉が獲得できるようになっており、大勢の組織が人を雇ってまで参加するほどの状況となっていた。
だが昔もギリギリランカーであった北大路には誰も期待していない。ランカーになれなければクビ、もし1位になれれば社長にしてやってもいいと嘲り笑われる。
それでも先代社長の恩に報いるために、二名のダメ社員と共にログインする。
するとBCI版では北大路を苦しめていた〈動作補正〉というシステムがオフすることができることがわかる。〈動作補正〉とはアクションが苦手な者などを補助する機能であるが、剣技に優れた北大路には邪魔で仕方がなかったのだ。
〈動作補正〉をオフにした北大路は本来持っている剣の技術をゲーム内で再現できるようになる。そうなると元々「ミッドナイトリーグ」の細部まで知り尽くしている北大路を阻む者は存在しなくなる。
傲慢な高レベル冒険者、凶悪な巨大モンスター、そしてその他の武芸者たち――北大路が剣を握るとあっけないほどに倒されていく。
最先端のテクノロジーと剣術の達人の技がシンクロした時、新たな武芸帳が幕を開ける。
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