Synopsis
指を落とした男がいた。
それは償いでも誇示でもない。
ただ、そうしなければならなかっただけだ。
その背中を見て育った若い極道は、
同じように銃を持ち、同じように笑った。
呼ばれたのは遠い国。
暑くて、乾いていて、人の命が安い場所。
交渉は静かに始まり、
裏切りは当然のように起き、
銃声は、いつも唐突だった。
運だけが頼りの男たちは、
今日も意味のない冗談を言いながら
引き金を引く。
生き残る理由はない。
でも帰る場所はある。
それだけで、十分だった。
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