Synopsis
「だーかーらー、俺の前世は王様なんだよ!」
夜の居酒屋。テーブルを挟んで二人で飲んでいると、横山が唐突にそんなことを言い出した。
なんでも、つい先日、路上の占い師に占ってもらったという。前世がどこそこの国の王だの王子だの、手に覇王線があるだの、そんなものは誰にでも言うリップサービスに決まっているのだが、横山はすっかり真に受けたらしい。
ご機嫌で「俺はこんな王だった」と語り、酒臭い唾を飛ばしてきた。おれは顔を背け、曖昧に笑った。
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