Synopsis
都会で透明人間のように生きてきた高田は、剣山で“円い虹”=御来迎を目にし、言葉を恐れていた自分が一変する。
声が出る喜びに酔いしれ、陽気に本音を語り始めた彼は、次第に組織の空気を乱し、職場から孤立。正論と本音を振り回し、ついには退職勧告を受ける。
都会を離れ、海辺の古本屋で住み込みを始めた高田は、写真家・美咲と出会う。美咲は彼の言葉の暴走も痛みも否定せず、ただ静かに受け止めた。彼女の視点と、波の写真が教えてくれたのは、「言葉は使い方ではなく、受け止める土壌にこそ意味を持つ」ということ。
やがて高田は、陽でも陰でもない“自然な自分”を取り戻していく。夕暮れの海に小さく浮かんだ虹が、ふたりの未来のはじまりをそっと照らす。
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