Synopsis
天才球児として全国に名を知られた
空谷陸斗(そらたに りくと) は、
高校入学からわずか3ヶ月で突然、自室に引き籠もった。
世間は「プレッシャーに潰された天才」と嘲笑し、
弟の 海斗 でさえ怒りに任せて
毎日のように兄の部屋の前で暴言を吐き続ける。
ある日──
「死ね」という一言がきっかけで、
兄弟は二年ぶりに“対面”する。
そして海斗は知る。
兄が引き籠もった理由は、
弱さでも、現実逃避でもなかった。
「俺の代わりに、お前が甲子園の頂点に立ってくれ」
その日から、兄弟は“会わないままの手紙の絆”で結ばれていく。
海斗は成長し、ついに甲子園優勝を果たす。
だが──翌日。
海斗に一本の電話が入る。
「陸斗が……死んだ」
崩れ落ちる海斗。
引き寄せられるように陸斗の部屋へ入ると、
そこには仲間たちと引き籠もっていたはずの兄の写真が並ぶアルバム、
そして一冊の日記。
そこに記されていたのは──
アルバムに写る全員・合計22名の“最悪の人生と死”。
葬式当日に気付いた。
海斗を含む全員が、
ずっと意味の分からない同じ「悪夢」を見続けていたことを。
海斗の父は静かに言う。
「……皆さんの“夢の答え合わせ”をしましょう」
兄は何を見たのか?
夢は何を示していたのか?
そして、なぜ陸斗だけが“すべての結末”を知っていたのか。
すべては、兄が引き籠もった理由へとつながっていく。
──青春と喪失、そして希望を紡ぐ
前世と現世が交わるヒューマンドラマ × ミステリー
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