Synopsis

平家物語・藤戸の段において、源氏の武将:佐々木盛綱は浅瀬を馬で渡り切って平家の陣へ奇襲をかけるという一番槍の武功を立てたが、浅瀬の場所を聞き出した漁師を口封じのために斬ったと語られている。  のちに世阿弥はこの逸話の後日談として、能楽の演目『藤戸』を書いている。  殺された漁師の老母が盛綱の前に現れて息子を殺したとなじり、息子を返すこと叶わずば自分も殺せと激しく嘆き訴える。盛綱が法要を行うと漁師の亡霊が現れ、仏の功徳によりて恨みは解けたと告げて去ってゆく。 ……しかし、盛綱が漁師を殺したのは、本当に口封じのためだけだったのか?  漁師と母の恨みは、盛綱の法要によって本当に解かれているのか?  法要の後に盛綱が経を埋めたと伝えられる「経ヶ島(きょうがしま)」の前に建てられた石碑には、以下の句が刻まれている。 「経ヶ島 秋の下闇 深かりし」 参考 『平家物語絵巻』林原美術館図録 『平家物語 (池澤夏樹=個人編集 日本文学全集)』  https://amzn.asia/d/iJggJTe 能 演目事典 藤戸 https://www.the-noh.com/jp/plays/data/program_078.html 無辺光 能楽堂に通う人のための謡曲図書館 詞章 藤戸 https://muhenko.com/shisho/633245_fujito.htm

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Kakuyomu
Kakuyomu11/08/2025
  • Current経ヶ島(きょうがしま)