Synopsis
西暦2000年代初頭、『傷だらけのローラ』というタイトルの、知る人ぞ知る良作エロゲがあった。
その世界では百年おきに復活する魔王を、神剣を代々受け継ぐパリスタン王国の王が討伐してきた。建国から百年目、二百年目の復活も大過なく退けられたが、三百年目に問題が発生する。今代の王レイシェントは王家の血を引いておらず、神剣の使い手としての資格がないと判明したのだ。
そのため王国は、異世界から「使い手の資格を持つ少女」を召喚することになる――というのが、そのストーリーだった。
三人のヒロインが登場し、
悪役令嬢エレオローラでプレイすればドタバタコメディ、
効率厨魔道士リリサローラでプレイすればサクサク進む良ゲー、
不遇可愛い美少女アルスローラでプレイすれば泣きゲー。
そんな三つの顔を持つ作品として、コアなファンに語り継がれていた。
現代日本で生まれ育ち、悲劇的結末を迎えるアルスローラを深く愛しすぎていた青年・遠藤零士は、ある日、この作品の世界に“幼い頃のレイシェント”として転生したことに気づく。
このままでは俺は神剣の使い手失格とされ、三人の少女の誰かが召喚されてしまう。ならば、俺が使い手として認められれば誰も犠牲にならない――そう信じて血の滲む努力を重ねた。
だが、ほんの一歩届かず、異世界召喚は実行されてしまう。
そして現れたのは、最も召喚されてほしくなかった少女――アルスローラだった。
果たしてレイシェントは魔王を倒し、彼女を悲劇から救うことができるのか
Serialization Info
Web Novel