Synopsis
大学生の響谷駿は、恋人の音琴澪と帰宅途中、突如として世界の音が消える異変に遭遇する。気づいた時、二人は見知らぬ白い空間に立っていた。
そこには、十一人の男女が集められていた。
無機質なシステムの声が告げる。「心が折れた者は、排除されます」と。
そこは"箱庭"と呼ばれる異世界。参加者たちは、心を試す過酷なゲームに強制参加させられる。嘘をつけば音が消え、感情が乱れれば花が枯れ、本音は遅れて反響する——。各層で課される試練は、参加者たちの心の奥底を容赦なく暴いていく。
駿は澪を守りながら、仲間たちと共に出口を目指す。だが、ゲームが進むにつれ、参加者たちの間に亀裂が走り始める。苛立ちを隠せない真壁、自己否定に苦しむ晶、恐怖を押し殺す柚葉。そして、駿が晶を助けるたびに、澪の心には不安と嫉妬が芽生えていく。
一人、また一人と消えていく仲間たち。
心が折れれば、存在ごと消失する。
極限状態の中で、駿たちは問われる。本当の信頼とは何か。感情の価値とは何か。そして、この箱庭を作った者の目的とは——。
揺れる心を抱えながら、彼らは最深部を目指す。
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