Synopsis
人ごみと排気ガスで汚れたこの街も、梅雨の晴れ間の早朝は空気が澄んでいる。
清々しい天気とは裏腹に、10年前に購入したカラフルなランニングウェアにたるんだビールっ腹をしまい込む僕の姿はなんとも暑苦しくて恥ずかしいが、早朝ランを断って桃子に無視されるよりはマシだった。
「まりあさんに言われたのよ」と、言われればそれは絶対である。
それにしてもまりあさんとは、一体何者なのか。
何故桃子は異常なまでに、まりあさんの言うことに従うのか。
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