Synopsis

「クラウディア、ただ今をもって、キミとの婚約を破棄する!」 「――!」 国中の貴族が集う煌びやかな夜会の最中。 そこで公爵令嬢のクラウディアは、婚約者であり、この国の王太子でもあるアレッシオから、突如そう宣言された。 アレッシオには男爵令嬢のロレッタが、まるで恋人のようにしなだれかかっている。 「どういうことでしょうか殿下。わたくしと殿下の婚約は王家が決めた政略結婚。余程の理由がない限り、婚約を破棄するなど、いくら殿下でも許されることではございませんわよ」 だが、クラウディアは凛とした姿勢を一切崩すことなく、真っ直ぐな瞳でアレッシオを見据えるのだった――。 「くうぅぅぅ~~~~!! やっぱり悪役令嬢はドチャクソカッコイイですわぁ~~~~」 悪役令嬢小説のクライマックスとも言えるこの婚約破棄シーンは、何度読んでも胸がトキメキますわ! ――わたくしが悪役令嬢小説にドハマりしてから早や一年。 この一年でわたくしが読んだ悪役令嬢小説は、優に百冊を超えます。 この、どんな時でも決して焦らず、凛とした姿勢を崩さない悪役令嬢に、今やわたくしは畏敬の念すら抱いております……。 いつかわたくしも、悪役令嬢になりたい――。 ――いや、なってみせる! 夢は願っているだけでは決して叶いませんわ! そうと決まったら、即行動ですわッ! 「悪役令嬢に、わたくしはなりますわ!!!!」 声高に宣言したわたくしは自室を飛び出し、リビングに向かったのです――。

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Syosetu wo Yomou
Syosetu wo Yomou10/17/2025
  • Current悪役令嬢に憧れて