Synopsis

白い光がカーテンを透かすたびに、同じ朝が訪れる。 ユイは六人の入院仲間と笑い合い、同じニュースを見て、同じ言葉を交わす。 けれどある日、一人が「退院する」と言い残して消えた。 ナースは言う——「その方は、はじめからいませんよ」。 霧の外はいつも白く、時計の針は朝を示したまま動かない。 やがてユイは、自分のカルテに記された名を見つける。 そこに記されていたのは、数年前の日付と「死亡」の二文字。 それでも朝は来る。 誰もいないはずの病室で、機械が“ピッ、ピッ、ピッ”と息をする。 ——白い部屋で、何度も朝を迎える。

Serialization Info

Web Novel

Service languages
Kakuyomu
Kakuyomu11/04/2025
  • Current白い部屋で、何度も朝を迎える