Synopsis
言葉が次々と消え、世界が沈黙に包まれていく近未来。主人公は「言葉の墓標」と呼ばれる碑文を刻む仕事をしている。消えた言葉を黒い大理石に刻む作業だが、文字は刻む者の体内に宿り、異常な胎動を始める。ある日、主人公は「沈黙」という碑文を刻むが、文字が背中に吸い込まれ、体内で「沈黙」と名付けられた胎児を宿す。胎児は成長するごとに周囲の言葉を吸収し、町中で碑文が崩れ、人々の口から飛び出した言葉が空中で交わりながら世界を沈黙させる。主人公は胎児と共に倉庫の天井から降り注ぐ光を見上げ、言葉が存在する前の「静けさ」に包まれていく。
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