Synopsis

村では、年老いた者や病人を舟に乗せ、海の彼方の観音浄土を目指す「補陀落渡海」の風習があった。 だが、誰も本気で極楽への旅など信じていない。ただ、口減らしのための口実にすぎなかった。 そんな中、一人の老婆が、いつもと変わらぬ穏やかな微笑みで舟へと乗り込んでいく。 その微笑みは、少年・湊の目に、どこか観音菩薩の面影と重なって見えた――。 人の善意と、観音さまのいる場所を、そっと問いかける小さな物語。

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Kakuyomu
Kakuyomu07/01/2025
  • Current浄土へ行く舟