Synopsis
「明日は、貴女の誕生日だね」
届いたのは、数年前に死んだ恋人からのLINEメッセージだった。
あのとき、わたしはほんの出来心で、彼女を裏切った。
笑顔で去っていった彼女は、のちに自ら命を絶った――
だからこそ、わたしはもう一度、心の底から謝りたかった。
どれほど後悔しても、彼女が還ってくることはないと、そう思っていた。
けれど、8月17日、誕生日の夜。
真っ暗な部屋に差し込む月明かりのなか、
“彼女”は、静かにそこに立っていた。
──これは、許されない想いが呼び起こした、百合の情念怪談。
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