Synopsis
悪の華——そう呼ばれた祓い屋・焔。
白髪に赤い瞳、病に蝕まれた細い身体。
破滅を好み、孤独を糧に嗤うその姿は、妖しく咲き誇る一輪の花のようだった。
退屈に飢えた焔が生み出したのは、一体の式神。
名を「雅」。
主のために生まれながら、次第にその胸は、主への憧憬と渇望に焼かれていく。
主従か、愛か。
それは宿命か、呪いか。
血と雪の夜に結ばれる視線は、やがて互いを滅ぼす火花にも似て。
――これは、悪の華に魅入られたひとりの式神が、
ただひとりの主に捧げる永遠の忠誠と、
名もなき恋の物語。
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