Synopsis
辺境の小国アルヴァニアの姫、リュリア・アルヴァニア・エルディナ。
国の未来を背負い、粗相ひとつ許されぬと両親に念を押されて臨んだオルディス帝国の舞踏会で――彼女は盛大にやらかしてしまった。
嘆きと後悔に胸を抱え、誰にも見られたくないと逃げ込んだ先。
月明かりのバルコニーに現れたのは、一人の青年。
「カル」と名乗るその人は、困惑するリュリアに手を差し伸べ、穏やかな眼差しで告げる。
――私と婚約していただけませんか。
唐突すぎる申し出に、リュリアの心臓は大きく跳ね上がる。
けれど、その真剣な瞳からは嘘も打算も見えず、ただまっすぐに彼女を見つめる光だけがあった。
笑いあり、ため息あり、そしてときめきに揺れる心。
アルヴァニアの姫と名も知らぬ青年の出会いが、やがて国をも巻き込む大きな運命へとつながっていく――。
Serialization Info
Web Novel