Synopsis
大陸の片隅にある、風の通り道のような村。
そこにひっそりと店を構える修理屋――リオン。
彼はどんなモノでも“話ができる”という不思議な力を持っていた。
「またネジが外れたのかい?」
「うるさいなぁ、使われすぎなんだよ!」
割れた壺、止まった時計、焦げついた鍋。
誰も気づかない小さな嘆きに、彼はいつも耳を傾ける。
助手のティナは呆れ顔で言う。
「リオンさん、また喋ってるんですか? 相手、壺ですよ?」
「だって、泣いてるみたいだったから」
今日も彼らは、壊れたモノと人の心をそっと繕っていく。
その優しい仕事が、やがて世界を救うことになるとも知らずに――。
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