Synopsis
風の吹かない岬――凪ノ岬。
そこに建つ「潮見の館」で、少女シロは記憶の一部を失ったまま目を覚ます。
誰もいないはずの館で、彼女は“自分と同じ声”を聞いた。
鏡の向こうから囁くもう一人の自分、クロ。
それは幻か、記憶の残滓か。
夜ごと訪れる夢と現の狭間で、シロは少しずつ思い出していく。
この館が風を失った理由を。
そして、彼女自身が「誰」であるのかを。
静寂と記憶の回廊をさまよう少女が出会う、もう一つの“生”。
――風が戻るとき、この世界は終わる。
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