Synopsis
『このことは絶対誰にも言わないでくれ』
ぴゅん、と跳ねるような音が降ってきて、私は彼の言葉を思い出した。
暗い階段の先にある扉の小窓から光が差し込んでいる。その光に乗るように、じゃらら、とか、てんてんてん、とか様々な音が流れている。
するとバラバラに聞こえていた音が不意に連なって旋律を紡ぎ出した。
爽やかな音色に、私の足取りも思わずリズムを刻んでしまう。
大きな音符の上を跳ねるように階段を上って、私は屋上への扉を開けた。
Serialization Info
Web Novel