Synopsis
主人公遥斗は、幼い頃に父親を亡くし、母親と二人で生活している。母はお菓子作りが得意。食べると気分が変わる、ふしぎなお菓子を作れる、魔法使いのような人だった。子供のころの遥斗は、母の作る魔法のようなお菓子を食べ、父親の残した飛行船がいつか飛ぶことを夢見ながら、貧しくも希望のある日々を送っていた。
ある日、友だちの金村が、海外旅行で行ってきた北欧・ノルウェーのお土産として、小さな人形を持ってきた。なんと人形はしゃべりだし、母さんの作る「魔法の飴」をほしいと言ってきた。どうやら、大昔のノルウェーからタイムスリップしてしまった人を助けるために、母の作る「魔法の飴」が必要らしい。
まさか、本当に母さんに魔法の力があるのか。はじめは信じられなかった遥斗だが、タイムスリップしてきたおじさんや、しゃべる人形、トロルとの出会いでその話を受け入れていく。そして、母の話を通じて、自分にも魔法使いの血が流れていることを知る。
タイムスリップしたおじさんを助けるために、初日の出を浴びた特別な飴を作ることになった遥斗たち。日本の伝統的な年越しと初日の出を、ノルウェー人のおじさんとトロルをまじえて過ごしていく。心のうちにあるわだかまりを話し、お互いを励まし合いながら、すっきりとした気持ちで年越しを迎える。みんなで浴びた初日の出はとても美しく、その光を浴びて、とてもきれいな「初日の出のドロップス」が出来上がった。
時空を越えたノルウェーまで、飛行船で行くことになった遥斗。かつて飛行船を飛ばした父親の愛を感じながら、自分を信じて力いっぱい飛行船を飛ばし、無事に目的地までたどり着いた。
旅を終えると、歴史に影響がでないように、時空を超えた旅の記憶は、なくなってしまう。旅の記憶がないまま、遥斗は、いつもと変わらない日常を過ごす。
時代を超えて変わらないものは何か、太陽と、愛と友情について問いかける作品。
Serialization Info
Web Novel