Synopsis
江戸随一の花街で彼女を知らぬ者はない。
誰よりも美しく誇り高き最高級の遊女、清月太夫。
彼女は今宵も、見知らぬ男にその身体を明け渡す。
ある満月の春の夜、
豪商に連れられて彼女の客になったのは、
高名な薬問屋の跡継ぎで、ひどく純朴そうな青年だった。
「夜桜を見に行きましょう、清月さま」
「……なりません」
だって、私は籠の鳥だ。
この華やかで美しい牢獄からは、逃げ出すことなど許されない。
妄想コンテスト『またね』参加作品
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