Synopsis
二年前に忽然と姿を消した姉──。
誰も覚えていない。友も、教師も、家族さえも。
ただ一人、残滓視の魔法を持つユノだけが、その痕跡を視ていた。
夜に十三回鳴る鐘。
月光に揺れる白椿の幻。
図書館から抜け落ちる名前。
学園を覆う怪異は、すべて姉の失踪へと繋がっていた――
孤独に追い続けてきた真実を、やがて彼女は監査官補佐の青年カイと分かち合う。
二人で辿る先には、真実か、それともさらなる忘却か。
淡く芽生える想いと共に、ユノは選ぶ。
痛みを抱えても、人として歩む未来を。
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