Synopsis
柊樹(ひいらぎいつき)には過去が視える。
信乃田京子(しのだきょうこ)には未来が視える。
才堂有近(さいどうありちか)には世界が視える。
死体と生者、嘘と欺瞞、血統と家系、
救済と真実、いまとむかし。
樹は自身が世間から乖離している存在であることを負い目に思いながら生きていた。
幸せな家族に囲まれながらも自らの根本に存在するものへの違和感が拭えぬまま。
そんなある日、ただの忘れ物が原因で大きな事象に巻き込まれることになる。
吸血鬼、魔術師、ヤクザ、因縁………
「常識と非常識?そんなもの両方あって当然だろう。相対的に見て多数が常識で少数が非常識だ。何も、考えるべきことは無い」
魔術師は諭す訳でもなく淡々と論じた。
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