Synopsis
今からちょうど100年前。
大正時代、鎌倉の洋風別邸。
東京の本邸から遣わされた十六歳の女中・菊乃(きくの)に命じられたのは、不思議な仕事だった。
それは、屋敷の奥に籠る病弱な令嬢・大寧寺綾子(たいねいじ・あやこ)の、秘密の「月光浴」を手伝うこと。
「月光病」という奇病を患い、月の光でしかその身を清められないという綾子。
まるで人形のように青白く、どこか人ならざる美しさを持つ19歳の彼女に、菊乃は畏怖と好奇心を抱いていく。
月曜日には右足を、火曜日には左足を――。曜日ごとに決められた「月光浴」が、二人を近づけていく。
(全5話構成)
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