Synopsis
世界は《赫陽現象》に覆われた。
空が赤に染まる時、赫獣(かくじゅう)と呼ばれる怪物が現れ、街を血で呑み込む。
だがその災厄は同時に、人類に最大の富をもたらした。赫獣の死骸から採れる結晶――《クリムゾン》。
それは通貨であり、兵器であり、命の値札そのもの。
都市《赫京(かくけい)》はクリムゾンを中心に繁栄し、企業は血を糧に覇権を競い合う。
生きることは、クリムゾンを奪い合うことと同義だった。
囚人番号一二三――。
名前を奪われ、ただ“掘る道具”として残骸処理場に繋がれていた男。
だが赫獣の暴走を機に脱獄し、一人の女と出会う。
彼女の名はレイナ。
赫晶を鍛え《クリムゾンアームズ》を生み出す稀少な武器職人《赫鋳師(かくちゅうし)》にして、
何でも請け負う傭兵業《PMC》を立ち上げようと目論む野心家。
「番号なんて似合わない――あんたの名前は“ゼロ”だ」
その一言が、彼を縛っていた鎖を断ち切った。
ゼロは再び人間として立ち上がり、レイナと共に戦場へ足を踏み出す。
金と血を糧に、裏社会の頂点を目指すために。
銃弾と赫獣、企業と傭兵、陰謀と裏切り。
この街で生き残る者は、撃つ者か、撃たれる者か。
そしてゼロはやがて、《赫京》に名を刻む“伝説”となる。
――すべては、1ではなく“ゼロ”から始まる。
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