Synopsis
皇帝陛下はメチャクチャ気が小さなニンゲンなので、長いあいだ伴侶を決められないでいた――らしい。何度厳かな見合いをしてもしくじっていた――らしい。結婚しないものだから国民からはなんとなあく軽んじられ、だから六十歳を迎えても肩身の狭い思いをしていた――ようだ。そこで皇帝陛下は決心する。いよいよ結婚しなければならない、と。しかし、当人はもはや年寄りだ。そう簡単に手頃な若い娘を娶れるとは思えない。しかしわたし、そう、わたしだ、わたしは皇帝陛下のああだこうだのおべっかに付き合ってやるのだ。わたしはなんて心が広いんだろう。いいよ、べつに、あんたが嫌な奴じゃなけりゃ、わたしはあんたの嫁さんになってやる。ただ覚悟しておけよ。わたしは意地悪で鳴らす、男にだって食ってかかる悪役令嬢なんだからね――しかもバツ2の。
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