Synopsis
あの日、帰路に着く河川敷で俺は君と約束をした。淡い恋心を抱く俺とは裏腹に幼馴染みの君はそれに気付く気配すらない。
「もし世界が終わったらどうする?」
突然、地平線の向こうを見ながら彼女はそんなことを俺に訊ねてきた。
幾らか迷った末、後頭部を掻きながら答えを絞り出す。
「自分に正直になるよ」
それは本音も混じった返事だった。
「え?」
「お前にずっと隠してた事を話す」
「今話せば良いのに」
「今話したら意味ないだろ」
「じゃあ約束だよ?」
「あぁ、覚えていたらな」
「私はずっと覚えてるから。大人になっても。だから……必ず……必ず守ってよね!!」
何故か哀しげな彼女の瞳と共に差し出された一本の立てた小指。俺は適当にそれを交わすのだった。
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