Synopsis

「ああ、ナキム! ナキム! どこへ行くというのだ、ナキム! 戻ってこーい!」  島の大人たちがナキムの行動に気づいたのは、その姿がすでに指でつまめそうなほど遠く小さくなってからだった。  自作のイカダの上でナキムは満面の笑みを浮かべ、手を振っていた。大人たちは浜辺でただ呆然と立ち尽くし、見送るしかなかった。その周りでは子供たちが波を蹴って跳ね回り、「すごい、すごい!」と声を上げ、ナキムを讃えている。中には寂しがる子や不安そうに眉をひそめる子もいたが、ナキムは戻るつもりはなかった。少なくとも、今は。  ――ごめん、みんな。でも、ぼくにはどうしても欲しいものがあるんだ。

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Every Star
Every Star08/10/2025
  • Current少年が求めたもの