Synopsis
はじめに:本書について
本書は、2019年(令和元年)、都内にて遺品整理の過程で発見された一冊の調査ファイルをもとに編集・構成されたものである。
ファイルは、故・〈高橋健二〉氏(元図書館職員)によって収集・記録された、一連の未解明かつ不可解な事象、本書の書名ともなっている「スワリビト」に関する資料群であり、年代・地域・媒体を問わず、多岐にわたる断片的情報が収められていた。
その中には新聞記事や雑誌の切り抜き、匿名掲示板の書き込み、手記、伝承、戦前の史料の写しなどが含まれていた。
民間の好事家による私的な調査ノートとも言える内容であったが、資料の網羅性と整合性、一部記事との符号性などから、極めて高い資料的価値を有するものと判断し、遺族の承諾のもと、本書として刊行するに至った。
内容の真偽については、編者としての評価・判断は一切行っておらず、また資料の配列・文面・語句には改変を加えていない。読みづらさや情報の重複、記録者個人の感情の混入も、そのまま残されていることをご了承いただきたい。
ただし、個人情報保護および関係者の安全確保のため、最小限の伏字・仮名化・画像トリミング等の可視的加工を施している。
※加工箇所は凡例に従い明示した。
本書はひとつの資料集であり、その真偽や解釈は、あくまで読者各位の判断に委ねるものである。
読者自身が、この未解明な現象を考察するための「一次資料」として活用いただければ幸甚である。
2025年(令和七年)八月
小境震え[編者]
Serialization Info
Web Novel