Synopsis
あたしと若葉は小さい頃から
仲良しで幼馴染み。
お互いの家に行き来したり
一緒に帰ったり、一緒に出掛けたり……
でも、それが無くなってしまった。
あたしの親はあたしの誕生日の時に
ケーキを買いに出掛けトラックと
正面衝突した。
あたしは助かって母と父は助からなかった。
どうして…あたしだけ助かったの
どうして逝っちゃったの
どうしてお母さんとお父さんなの
息を切らした若葉は直ぐに駆け付けに来てくれて
若葉の前でも葬儀の前でも涙を流す事はなかった。
なんで…何も言わねぇの…
なんで何も話してくれないの
なんで!泣かないんだよ!
辛いことを我慢してる方が
一番辛いに決まってるのに…
……我慢なんてしてないよ
お前はそうやって自分にも
俺にも嘘をつくんだな
若葉っ!!
若葉は苦しそうに顔をしてあたしの前から
いなくなってしまった。
あたしの気持ちだけに若葉を傷つけてしまった。
苦しい思いをさせたくないの
若葉までもあたしと同じ苦しみを
背負わなくていい。
笑ってほしい。
ごめんね…若葉。
中3の卒業式あたしたちは言葉を交わすことも
お互い目を合わすこともなくなって
高校に入学して1年間避け続けた。
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