Synopsis
二年前、母さんが死んだ。治る病だった。
その時から…… いや、もっと前からか。気づいていたはずなのに、深く考えないようにしていたこと。
命の価値は平等ではないという、当たり前の事を。
ここ、貧民街での暮らしは劣悪で、飢えや病気が絶えず人が死ぬなんてことは何も珍しくない。太陽が昇ったら沈む、死とはそれぐらい日常的なことだ。
ただ、今年で俺も十五歳。やっと大人になったんだ。辛い思いはもうしなくていい。
俺が稼いで、妹達と幸せに暮らす。
そんな生活を信じていたのにーー
Serialization Info
Web Novel