Synopsis 「なんというか、虚しい」それでも―― 天と地の狭間を突き進む、硬派中華ファンタジー。 《あらすじ》 鼎国(ていこく)は伝説の上に成り立っている。 また、鼎国内には鬼(き)が棲んでいる。 黎王朝大統二年十月、それは起こった。 鬼を統べる冥界の王が突如、朝議の場に出現し、時の皇帝にひとつの要求を突きつける。 「我が欲するは花嫁」 冥王が、人の花嫁を欲したのだ。 しかし皇帝には、求められた花嫁を譲れない事情があった。 冥王にも譲れない事情がある。 攻防の末、冥王が提案する。 「我の歳を当ててみよ」 言い当てられたら彼女を諦める、と。 冥王は鬼であり、鬼は己のことは語らない。鬼の年齢など、謎そのもの。 なんの前触れもなく謎解きに挑戦することになった皇帝は、答えを導きださねばならず――。 朝廷がぶちあたった前代未聞の不思議話。 停滞する黎王朝(れいおうちょう)に、新たな風が吹き抜ける。 《国と中央機関》 ① 国名は、鼎(てい)。鼎国の皇都は、天延(てんえん)。 ② 現在、鼎国を統治しているのは黎家(れいけ)であり、黎王朝では二省六部を、史館(しかん)と貴族院の一館一院が支える政治体制をとっている。 ③ 皇帝直属の近衛軍を神策軍(しんさくぐん)という。 ④ これらの組織とは別に、黎家を護る三つの家・護三家(ごさんけ)がある。琉(りゅう)、環(かん)、瑶(よう)の護三家はそれぞれ異能を駆使できる。 《人物紹介》 凛丹緋(りん・たんひ) 美人だが、家族から疎まれて育ったために性格の暗さが顔に異様な翳をつくっている。人を寄せつけないところがある。後宮で夫人三妃の選別のため、采女として入宮したばかり。 黎緋逸(れい・ひいつ) 見たものが真実であるという、現実主義の皇帝。 凶相といえるほどの三白眼(さんぱくがん)をもつ。 黎蒼呉(れい・そうご) 緋逸の実弟。流罪となり、南の地で暮らしている。恋魔(れんま)とあだ名されるほど女癖が悪い。多くの文官武官から見下されている。 黎紫苑(れい・しおん) 緋逸の異母弟。これといった特徴のない人。皇帝の異母弟ということもあり、半ば忘れ去られた存在。詩が好き。 崔美信(さい・びしん) 殿中監。殿中省は皇帝の身辺の世話だけでなく、後宮の一切合財を取り仕切る。まだまだ男社会の中でとくに貴族の男を見下している。皇帝相手でも容赦ナイ。 環豈華(かん・がいか) 美信によって選ばれ、丹緋付きの侍女となる。見鬼の能力を有する環家の出だが、無能。いらない存在だった身の上が、丹緋との距離を近づける。
Serialization Info Web Novel
Japanese 1 platforms Current language