Synopsis
これは、ひとつの魂が何度も生まれ変わりながら、愛と記憶を紡いでいく物語。
26歳の彩心(あみ)は、ある日訪れたクラシックコンサートで指揮者・慧(けい)と出逢う。
名前も知らないはずのその人に、どこか懐かしさを感じた彩心。
右手のぬくもり、夢に見る夕暮れ、そして心に残る彼の左肩――
理由のない感情の正体は、"魂の記憶"だった。
しかし現世では、彩心だけが一方的に彼を知る立場。
お互いの心は近づきながらも、交わることはない。
けれど、ふたりの魂は静かに共鳴し、やがて彩心は手放すことを選ぶ。
そして、迎えた来世。
再び出逢った彩心と慧は、初めて"見つけ合う"。
過去世の記憶が徐々に蘇る中で、彩心は幼い頃から抱えていた嘔吐恐怖症の根源と向き合いはじめる。
それは、前前世にあったある出来事の記憶だった。
恐怖と向き合い、トラウマを癒やしながら、ふたりの絆は何度も時を越え、深く結び直されていく。
どんな別れが訪れても、どんな形に生まれ変わっても、ふたりの魂はまた必ず出逢える――
そう信じられるようになるまでの、愛と再生の物語。
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