Synopsis
「前から気になってたんだけどさ」
弟が私の部屋の片隅に目を留めて、ぽつりとたずねてくる。
「姉貴はこれ…、集めてるの?」
合流した視線の先には、カラーボックスに寄り掛かるように、いくつものシートマスクが群れていた。メーカーも銘柄もバラバラ。終売品や季節限定品もちらほらとあった。
「え?あー…それ、ね…」
私の声は小さく、言葉は歯切れが悪くなる。
「その、友だちが、ね…」
視線が宙を彷徨う。
「…元カレたちが、プレゼントしてくれたもの、です」
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