Synopsis

ようやく最終話です。このところやたらと長い話が続きどうもすみません。 前にも書いたように、この小説は何となく二人の少年少女が世界の終わりの各地を旅して回る短編連作のようなものをイメージしてました。 けど、自分は心底短編に向いてなくてですね…。ひとつひとつのエピソードも長くなりがちだし人間関係の時間経過による変化をじっくり書くのも好きだしで、結局いくつかのそう遠くない範囲の地域を巡るにとどまるいつもの長編となりました。 本当に、この世界線の東京とか関西とか外国は一体どんな状況なんでしょうね? 何しろ徒歩ですし通信環境もないから。情報がすごく限られるんですよね。ここの世界の人たちは程よく安全で日々食べるに足りればそれで満足という感覚なので、無理してまで外に出ようとは思わないみたいだし(そして、そういう気質の人は大抵元の土地に戻って来ない)。 これで閉鎖的集落を書くシリーズ三部作出揃いました。それぞれコンセプトというか書きたかったものは違うんですが、結果的に概ね同じ結論に至ったような気もします。 すなわち、どんな環境や文化に生まれついてもその人にとってはそれが全てだし、ある程度までは与えられたものの中で頑張って生きるしかない。そしてどうしても適応が無理なら何としてでもそこから逃げ出せ!生きるために!…です。 あとは、電気とエネルギーほんと大事。どこをどう捻ってもそれがないとまじで世界が詰むんですよ…。少なくとも文化的て健康な普通の暮らしは無理ですね。ましろたちの世界も結局、百年前の文明の残したものがなければ原始的社会になりかねないし。 ほんのちょっとだけ、社会の持続可能性について考えざるを得ない機会を得ましたよ…。願わくば平和でそこそこなこの世の中が、出来るだけ長く続きますように。

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