Synopsis

毒を以て毒を制す。目には目を、歯には歯を、力には力を、そして、魔法には魔法を。

 長廻凛は、かつて最愛の妹を火事で亡くした。
 妹を助けられなかった後悔と、妹の分も一生懸命生きようという決意を抱きながら生きてきた燐。しかし、妹の夢を見たある日の夜、凛もまた火事に巻き込まれる。
 
 凛は取り残された隣人を助けたが、そこで命を落としてしまった。
 最後に見たものは、海のように燃え盛る青い炎――それはかつて妹を殺した炎の色だった。

「あなたは私と同じ運命から逃れられなくなった」
「私が助けてあげる。さあ、選んで」

 ――あなたはどうしたい。

 死んだはずの凛が目を覚ますと、目の前には一人の女がいた。
 美しいひと。ブラックスーツに重苦しい外套を肩にかけ、タンザナイトの視線で凛を見つめるひと。

 そして自らのことを、凛と妹の死の理由だというひと。


 ――「氷月燐」がいた。

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Alphapolis
Alphapolis06/14/2025
  • Current月夜の霞に梟鳴きて