Synopsis
ペン先の向こうの光
冷えたキーボードの音に
心の声を沈めていた
けれど
あの埃まみれの頁が
わたしの中の“わたし”を呼び起こした
ペンを取る
ただ、それだけのことが
こんなにも怖くて
こんなにも愛しいと
知らなかった
言葉はときに刃になり
ときに翼になった
涙の夜を越え
ページを破り
また一行目に戻る
書くことは
自分と向き合うこと
誰にも届かぬ部屋の片隅で
それでも
誰かを想って綴ること
あなたの「読んだよ」の声が
わたしの灯火になった
あなたの「また読みたい」が
わたしの明日になった
ペン先の向こうに
確かにあった
あのとき見えなかった
小さく揺れる、けれど確かな光
それは
夢ではなく
願いでもなく
わたしがわたしを信じた証
今日も、書こう
震える手で、真っ直ぐに
この胸の奥に灯った
消えない光を頼りに
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