Synopsis
誰にでも一人は心に引っかかる友がいる。景司は、そんな男だった。学歴も特技も人望もないのに、妙に明るく、妙に厚かましく、そして妙に自信満々。友人の崇は彼のそんな“根拠のない自信”に呆れつつも、どこか憎めず、長年にわたりその不可解な成功譚を見守ってきた。
景司は会社では「誰もやりたがらない係長」、町内会では「勝手に盛り上げ役」。笑われても怒られても、本人はどこ吹く風。やがて社内の奇妙な政争に巻き込まれ、気づけば広報部へ異動し、いつの間にか社長候補に?何一つ計算せず、ただ人を信じ、自分を曲げなかった男が辿る“ありえない出世劇”を、崇の視点からユーモアと人情を込めて描いた物語。
「厚かましさ」も「図々しさ」も、時に人を救う力になる。
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