Synopsis
高校生の僕は、人の背中から本心が「言葉」として見えたり聞こえたりする特殊な能力を持っていた。ある日、隣の席の田中美咲の背中から強い「殺してやる」という殺意の言葉を受信し、彼女の心の闇に気づく。放課後、殺意の正体を探るため図書室で様子を見守ると、美咲の心には継父への憎しみが渦巻いていた。家では継父の暴力に怯え、夜には僕へ助けを求める電話がかかってくる。
数々の苦悩を抱えながらも、僕と美咲は互いの特別な能力—僕は背中の感情を読み取り、美咲は人の心に直接話しかけるテレパシー能力—で心を通わせていく。やがて美咲は母親に全てを告白し、警察の介入で継父から解放される。殺意の煙は次第に消え、ピンク色の恋の感情に変わっていった。
一年後、二人は付き合い始め、特殊な力を生かして周囲の人々を支援するようになる。卒業式の日、初めて交わしたあの「殺意」が愛に変わるまでの過程を振り返りながら、互いに感謝と愛を伝え合う。十年後、結婚した二人はそれぞれ心理カウンセラーと教師となり、力を社会に役立てていた。美咲の背中に宿る感情の煙はもはや殺意ではなく、深い愛と幸福の色が輝いている。
背中が語る「殺意」は愛へと姿を変え、ふたりの絆と成長の物語はこれからも続いていく。
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