Synopsis

雲のはるか上――
孤独の王子ルクスは、誰もいない王国で紙飛行機を飛ばし続けていた。
ある日、その紙飛行機が見知らぬ返事をのせて戻る。
「誰かがいる」
王子は雲を割り、恐れを抱えたまま地上へ下りることを決意する。

一方、現実の病室では――
母の死をきっかけに、発達性不安障害と解離性障害を抱える高校生・光也が昏い沈黙に閉ざされていた。
胸に抱くのは、亡き母が彼だけのために遺した絵本『ぐんじょうりょこう』。
七虹という看護師の娘がその絵本を読み聞かせるたび、絵本の王子ルクスと、現実の光也の物語が静かに呼応し始める。

雲上と地上、幻想と現実、紙飛行機と鐘の音。

これは光也が喪失と孤独を越え、現実での一歩を踏み出すまでの物語。

ファンタジー×心理ドラマ小説。

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Alphapolis
Alphapolis06/27/2025
  • Current群青旅行 ―絵本が導く空想の旅―