Synopsis
「だるまさんがころんだ」
言葉の終わりとともに彼女が振り返る。僕はその場で停止した。
すると、彼女がこちらに向かって一歩踏み出した。
二歩、三歩と続いていく。彼女の足音の数だけ僕たちの距離は縮まっていく。
だがここで動いてしまえば僕の負けだ。
ただ近づいてくる彼女を見つめている。彼女もこちらを見つめ続けている。僕は動かない。
彼女はさらに歩み寄る。僕は動かない。
彼女の顔が眼前にせまる。僕は動かない。
彼女の唇が僕の唇に触れる。僕は動けない。
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