Synopsis
松井優征先生の新連載『逃げ上手の若君』が始まりました(2021年1月25日)。
主人公の少年・北条時行に「怪しい男」「インチキ祈祷師」と思われながら、時行を諏訪まで連れて行く諏訪頼重の登場に私は驚きました。諏訪の一族が、週刊少年ジャンプのようなキラキラしい表舞台に出てくることなど思いもよらないことだったからです。
私は諏訪の血を引く者で、諏訪の一族の〝そうできない〟宿命のようなものを身をもって感じています。
一方で、松井先生が『逃げ上手の若君』において諏訪頼重を、パーフェクトでない神力の持ち主で、娘の雫や時行からもからかわれてしまう子供のような無邪気さがあり、作品の圧倒的な英雄として描かれる足利高氏(尊氏)とは一味違う大人というキャラクターとして描いているのに、涙が出そうになりました。
諏訪の一族の信念や、もともとから持つ心からの願いを、世の人に知ってもらえる時がやって来たのだと……。
日陰を行く一族に光をあててくださった松井優征先生に心からの感謝の意を込めて、作品を応援するエッセイを連載終了まで書くことをここに宣言します。
※私は在野研究者であるため、古典文学によるものや学術的な研究論文による内容については、必ず典拠を示したいと思います。
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