Synopsis
千波《ちなみ》は結城紬の問屋、奥崎の長男、深留《ふかる》の嫁としてやってくる。しかし深留はこれを拒み、顔も見ないまま結婚式後、実家を出てしまう。
深留の家出は千波のせいだと義両親に責められ、千波は店の従業員全員に無視されながら一年待つが、世話をしていた義両親は風邪をこじらせて亡くなってしまう。看病していた千波も寝込んでる間に葬式は終わり深留から会うことなく離縁を言い渡される。
せめて線香の一本を上げたいと本家を訪れた千波は、唯一親切だった老大番頭が利き腕を骨折し、事務が滞り店の経営が混乱していることを知る。番頭に頼まれて千波は姪として数日店を手伝うが、姪だと思い込んでいる元夫の深留は千波に番頭が治るまでいて欲しいという。千波は勢いで手伝う事になってしまう。
千波は結城紬の模様を考える深留の美術と優しさに惹かれるが、離縁された切ない思いを秘めて彼を支える。
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