Synopsis
「なんでだろう。きれいなものを見ると、胸が苦しくなる。
ただ、そこにいるだけで。彼は、美しかった──」
触れ合うたびに、彼の存在が、身体に染み込んでいく。
梅雨明けの土曜、ファミレスの片隅。ノートを広げる大学生・悠一に心を奪われたのは、人づきあいが苦手な高校生・聡太。
二次元の世界に生きていたはずの彼が、現実の青年に焦がれていく。
少しずつ言葉を交わし、やがて川向こうのアパートでふたりは触れあうようになる。
夏の終わり──ぬくもりと痛みの余韻を残して、恋は現実になる。
妄想と欲望、性と孤独。そして、やがて明かされる悠一の過去と秘密。
失われた季節の向こうで、少年はほんとうの自分を見つけてゆく。
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